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更新日:2021/8/31

リースバックを親族間売買に応用すれば家に住み続けられる

記事監修:司法書士・行政書士 吉田隼哉

リースバックを親族間売買に

 リースバックを親族間売買に応用する方法をご存知でしょうか。

まとまったお金が必要になったり、住宅ローンの支払いが困難になった方が検討をする「リースバック」ですが、マイホームの権利を第三者に取られてしまいます。
しかし、親族間売買に応用すれば、親族名義で所有権を留保することができ、そのうち買い戻すことも可能に。

当センターもよく利用するスキームですが、リースバックを親族間売買に応用する方法をご紹介していきたいと思います。

リースバックとは

 リースバックとは、いま住んでいる家を第三者に売却し、売却後はその第三者(買主)から賃貸で借りる形をとることで、その家に住み続けることができる不動産取引方法です。ちなみに正式名称は「sale&leaseback(セール・アンド・リースバック)」と呼ばれ、リースバックはその略称です。

リースバックを利用する方

 リースバックを使うのは、主に「経済的に住宅ローンの支払いが難しくなった所有者」です。
毎月の住宅ローンの支払いができなくなり、滞納が数ヶ月続けば、最終的には強制競売又は任意売却により、その家を手放して出ていかなければいけないことになります。
しかし、事前に第三者に売却し、賃貸形態に切り替えることで、家を出ていかず住み続けられるのが、リースバックの最大のポイントです。

リースバックのデメリット

 リースバックのデメリットは、売却した第三者に「所有権を取られてしまう」ことです。また、リースバックは金融取引の一種ですから、第三者が介在すれば、当然ながら余計な費用が発生します。
そこに住み続けることを最優先に考えるのならリースバックを使う価値はあると思いますが、売却して他の家で賃貸に住み替えた方が、毎月の住宅資金を抑えられるかもしれません。

リースバックを提供する業者

 リースバックを提供するのは、「不動産業者」「消費者金融業者」の2種類です。
リースバック事業には、ある程度の資金規模が必要なので、大きな会社が事業として行う傾向があります。また、SBIのように不動産会社を子会社として設立し、そこでリースバック事業を行っている場合もあります。
参考までに、以下の会社がリースバック事業を行っています。

セゾンファンデックス(リースバック)、SBIスマイル(ずっと住まいる)、ハウスドゥ(ハウス・リースバック)、一建設(リースバックプラス)、ムゲンエステート(らくらくリースバック)

リースバックを親族間売買へ応用

 リースバックの親族間売買の応用とは、「資金的に余裕のある親族に自宅を購入してもらって、その親族から賃貸で借りて住み続ける方法」です。

通常のリースバックだと、所有権を不動産会社等に取られてしまいますが、親族間売買は所有権を親族に移すため、経済的に余裕ができた際に親族から買い戻すことができますし、余計な手数料を取られることなく柔軟な対応ができることがメリットです。

ただし、親族の中に資金的な余裕がある方がいなければ親族間売買に応用することができないため注意が必要です。
リースバックを親族間売買に応用できるかどうかの条件を確認していきましょう。

親族間売買に応用するための条件

 以下の条件が揃ってはじめて、応用することができます。

・不動産を購入する資金がある親族がいること
・親族間売買により住宅ローンを一括完済できること
・買ってもらう親族から家を借りて住み続けることができること

 もっとも重要な条件は、「不動産を購入する資金がある親族がいること 」です。
これを満たさなければ、そもそもリースバックを応用することができません。

リースバックとは、資金的に余裕がある者が、経済的に厳しい者がマイホームに住み続けられるよう助ける制度ですから、その資金がなければ成立しないのです。

親子間売買でリースバックすることが多い

 リースバックを親族間売買に応用するケースの大半は、「親子間売買」です。当センターでも、もちろん親子間の不動産売買でリースバックを使うことがほとんどです。

理由としては、最も親族間売買の中で近い関係が親子ですし、「親が子供を助けるために自分の資産を切り崩して助けてくれる」というのが典型例なのだと思います。
つまり、住宅ローンの支払いに困った子供のため親がその家を購入してリースバックする、というのが一番応用しやすい事例だと思います。

子供が親にリースバックすることも

 逆に、子供が親の不動産を購入してリースバックするケースもあります。
親の場合には、住宅ローンの支払いよりも、日々の生活資金がなかった場合に、子供が親の家を買い取って老後資金を確保してあげる事例が多いかもしれません。

まとめ

 リースバックを親族間売買に使えば、家の所有権を第三者(不動産業者等)に取られませんし、将来的に親族から買い戻すことも可能です。
買い取ってくれる親族がいることが最低限の条件となりますが、もし本記事のような事例でお困りでしたら、当センターが親族間売買をサポートさせていただきますのでご相談くださいませ。

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この記事の監修者 / 司法書士・行政書士法人よしだ法務事務所 代表司法書士 吉田隼哉

大手不動産会社で勤務後、不動産系3大国家資格である宅地建物取引士・管理業務主任者・マンション管理士を取得。司法書士・行政書士法人よしだ法務事務所を開業し、相続・遺言・個人間売買の三本柱で業務展開。ご依頼者に対しての総合的なサポートを目指す。

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